良いお年を!
今年は一年でコンサート、オペラ、バレエ、を約40公演鑑賞しました。
週1くらいのペースで観てたんだ、と自分でも呆れますが、どの公演もお客様思いの上質なものが多かったと思います。
たまたま良いコンサートに当たったのかもしれませんが、私はやはり日本のお客様の素晴らしさがあるかな、と思っています。
たとえばオーケストラ公演で忘れられない感動を与えてくれたムジカエテルナでさえ、チャイコフスキーの交響曲の楽章間で一切拍手が起きなかったことで日本のお客様を激賞しています。
オペラでもコンサートでも日本のお客様の集中力は素晴らしく、それでいて良い演奏には熱狂的な反応もしてくださるので、舞台と客席のコミュニケーションが成立するのです。
何より良く曲を知ってくださっているし、知らない曲にも興味を持とうとしてくださる。
アーティストにとっては本当にホームで演奏できる感があるのではないでしょうか。
熱狂といえば、12月には2つのスタンディングオベーションを体験しました。ファン・ディエゴ・フローレスと上原ひろみ、どちらもアコースティックな中でも最も上質な音が、どれだけの熱狂を産むかという、音楽の奇跡を実現してくれた最高の公演でした!
私は音楽の熱狂はスポーツの熱狂と全く変わらないと思っています。音楽も舞台芸術も大人しく我慢して鑑賞するものではなく、血沸き肉踊るようなものであるはずです。
演奏する者としてもそのことを肝に命じて精進していこう、と決意する年の瀬なのでした。
今年もお世話になりありがとうございました!
どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。